輝々凛々

ガンバるってことは、素晴らしい事だ。

正義の味方

暴漢がいたから立ち塞がったら 「正義の味方気取りかよ?」 って、暴漢らしいセリフ吐いたよ。 もちろん、そんなんじゃない。 「うさばらし!」 って顔面一発。 バカバカしい。目の前で気持ち悪いもん見たら、即座にうさばらししないとねぇ。

時間の遅れ

あっという間に世界の終焉からカイリとタイヨウは抜け出した。
それを目撃したのは、何億、何兆という人。その一瞬は彼らの時間の中では永遠の時間。
時間の遅れを取り戻して、カイリとタイヨウは進みだした。

暗闇の星を歩いたら

もし全ての仕事が機械でこなせるようになったら、そこに僕らの存在価値はあるのだろうか?
僕らが生きるために必要な食事や、運動、健康、娯楽といった、その全てを機械が提供するのだ。
それは、まるで機械に繋がれて、ただ生かされているだけなのかもしれない。僕らは有り余る自由を手に入れ、同時に不自由も手に入れたといえる。
そうなったら、僕らは全ての機械を壊し、灯火を求め、ただ暗闇の星の上を歩き続けるだろう。

特権

わたしは、いいの、美人だから。

ほら美人って、作り話の中だと絶対損をするじゃない?

だから、現実でくらい、許してね。

てんや

「いつも思うんだけどさ、こうやって、客席キレイにしたって、どうせ次の客が汚していくんだよ」

「それが?」

「いや、やってらんないなぁー、って話だよ」

「ばっかやろーっ!」

「っ! ったーーー! なにすんだよ」

「おれたちの仕事は、客席をキレイにすることじゃないんだよ!」

「お客さんに、キレイな席で、美味しく天丼を食べてもらうのが仕事なんだよっ!」

吉野家さん

客「吉野家さん、いつも、美味しいご飯ありがとう。」

店員「え?」

帰りだす客。

店員「お客さん!」

振り返る客

店員「お忘れ物です!」

客「え?」

店員一同「いつも、ありがとうございます!」

我が輩は鳥である。

我が輩は鳥である。今はメタセコイアの木の枝に泊まっている。

皆はもう寝た。

思えば、鳥という生き物は面倒で寂しい生き物である。

夜は他の動物に襲われないように高い木の枝で眠らなければならない。

当然、そのような木の枝というものは、止まってみるに寂しいものである。

木の枝に吹く風は、空を裂いて、そこかしこからやってきて、身を寄せ合う我が輩たちの身体をそのまま空の彼方まで連れ去りそうな気さえする。

我が輩は鳥であるが、夜は寂しい。

身を寄せ合うだけでは拭えない寂しさが、今夜も空からやってくる。

時間

時間がぶつぎれの状態であることを何となく意識することはないだろうか。

どことなく抜け落ちている節がある。

記憶が飛んでいることではない。

この、1秒と1秒、1ミリ秒と次の瞬間の間、その隙間、ほんの一瞬が抜け落ちている。

もし、その一瞬が抜け落ちているというのなら、その一瞬に僕らは生きていない。

生きていないから気づきもしない。

それはつまり、その抜け落ちた時間が一瞬ではない可能性だってある。

時間を含めた「すべて」が完全に止まっている時間があるとしたら、それは誰にも認識できないのだろうか。

もし認識できたとしたら、それは物理的に何か作用を及ぼすのだろうか。

きっと認識するだけでなく、もし干渉したとしたら、いったい何が起こるのだろうか。

1グラムの反物質のようなエネルギーに作用するのだろうか。

その時間は、どこへ抜け落ちたのだろうか。

並列処理のプログラムは、いつもこんな気持ちで生きているのだろうか。

網棚

網棚に手をのばし、荷物をとる。
「ありがとうございます」


感謝されるのは素直に嬉しい。
だけど、本当に“とりたかった”のは彼女の心だ。